「マンションに茶屋室をつくる」ということ
戸建住宅の場合ですと、お庭も含めて、寄付・待合、露地から茶室への動線、水屋の排水など、比較的融通しやすいですが、マンションの茶室となると、そうはいきません。
自宅に茶の湯空間をつくろうとすると、多くのオプションのなかから自分のオプションに絞り込んでいく必要があります。それは、最も式正の茶室から、何を諦め何を採るのかを決めるプロセスです。
大事なのは、自分なりの意匠や工夫で「もてなしができる空間」をつくる、ということ。決まりごとを守るあまり、十分なもてなしのできない空間となってしまっては元も子もありません。